2012/06/21 フィリピンのビジネス英語能力は世界トップレベルとの調査結果 |
GlobalEnglish社 (本社:米国カリフォルニア州)が先ごろ発表した調査報告によると、フィリピンのビジネス英語力は世界トップレベルであると評価されました。156カ国、108,000人を対象に実施された調査に基づく10段階の評価において、国別では、フィリピンが2011年に引き続き、2012年も世界1のスコア(7.11)を記録しました。7.00以上のスコアを挙げたのはフィリピンのみでした。一方日本のスコアは(3.4)と初級レベルで、アジアで最下位に位置し、韓国(5.24)に大きく水を開けられており、英語力の低迷が続いています。 当社では2009年より、フィリピン、マニラを拠点とするパートナー企業SpiceWorx Consultancy, Inc.と協力し、フィリピンに日本人を派遣し、全日程英語でビジネス研修/技術研修を行うグローバル人材育成プログラムを展開して参りました。2011年6月現在までに、約200名の日本人(社会人、年齢20代から30代が中心)の方々にご参加いただき、大変ご好評を頂いております。 この度のGlobalEnglish社の調査報告は、グローバルビジネスに欠かせない英語を活用し、世界を舞台に活躍できる人材を育成するための拠点として、フィリピンの大きな強みの一つを再確認していただけるものです。以下に、同社のレポートの要旨をご紹介します。 GlobalEnglish社Business English Index 2012 レポートのエグゼクティブサマリーより世界のトップ企業における「Enterprise Fluency™1」促進を目的とした、インターネットによるオンデマンドビジネス英会話学習ソフトウェアを提供しているGlobalEnglish社は、企業・業種・国別にビジネス英語力を評価する「Business English Index(ビジネス英語指標 - BEI)」調査を昨年(2011)から実施しています。 グローバルワーカー108,000人を対象と2012年BEI調査結果から、ビジネス英語力の不足が依然としてグローバルな生産性と生産高の向上を妨げていること明らかになりました。2012年の全企業・業界のBEI平均スコアはわずか4.15(最高スコアは10)で、前年度の4.46を7%下回る結果でした。この調査結果は、現状のグローバル企業のビジネス英語力が現代のグローバル経済社会のニーズに応えきれていないという事実を明確に示しているといえます。その他、調査結果で判明した主なポイントは以下の通りです。 業種別では、BEIスコアが5.0以上だった業種は2部門のみ。全体的に業界間で点数の差の拡大が見られました。 2011年のBEIで最も点数が高かった業種は、2012年に順調にスコアを上げてきており、一方、2011年にスコアが低かった業種のほとんどにおいて、2012年では更にスコアは低下しています。 2012年のBEIで最もスコアが高かった業種は、航空宇宙/防衛(5.29)、専門サービス(5.19)および金融(4.68)。これら3部門は、前年度のBEIから少しずつスコアを伸ばしました。 逆に、2012年BEIで最もスコアが低かった業種は、政府/教育/非営利(3.11)、不動産/建築(3.15)、製造/物流(3.4)でした。 国別では、ランキングの上位または下位に常連となっている国が見られました。 トップのフィリピン(7.11)と第2位のノルウェー(6.54)は上位を維持しており、一方ホンジュラス(2.67)とチリ(2.76)は下位5位内にとどまっています。国ごとの平均点の範囲は、0.03(アルメニア)~7.11(フィリピン)。 調査結果によると、世界人口の38%を占める一般的なグローバルワーカーのビジネス英語力は、平均スコアが4.0と低い水準です。 ヨーロッパとアジアの一部の国の英語力が向上している一方で、ラテンアメリカ、中東、アフリカ、日本では英語力の低迷が続いています。 なお、GlobalEnglish社によるBEIでは、調査対象となった従業員のビジネス英語理解度を10段階のスコアで評価し、さらのそのスコアに応じて4つのレベルに分類しています。 (出所:GlobalEnglish社によるBusiness English Index 2012 レポートを元に作成)
(出所:GlobalEnglish社によるBusiness English Index 2012 レポートを元に作成)
以上
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